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【参加者・5】加藤芳実【フィードバック】  

加藤


 ヒューマンライブラリーというイベントシリーズがある。
 人を「本」にして、一定時間「借り」、聞きたい話を聞けるというものだ。
 日本でもここ数年、全国の大学を中心に行われており「障害者」「ユニークフェイス」「精神病」…など様々な”当事者”が「本」になっている。
 11月に明治大学で行われたイベントに、マイフェイス・マイスタイルの代表さんが「本」になるというので、チラシを置いてもらうよう頼んだ。(僕は支部の子供の試合で行けなかった)
 その、チラシを見て来てくれた加藤さん、2番目くらいに申し込んでくれた方だ。

 僕が皇居マラソンの当日、色んなとこに(思ったように)目が届かなくて(100人規模だからね…)イラついていたり、落ち込んでいたりしていたのは、前のフィードバックにも書いた。
 ワークショップが終わった後、へこんで、後片付けをしようとしていた自分に、あるワークショップの班の人たち5人ほどが声をかけてくれた。
 主に、mixiのメンタルヘルスコミュなどから来てくれた人たちだ。
 「とても楽しかったです!」「来年も走りたい!」
 一人づつ少しだけどお話しをして、前のフィードバックのやまゆり君が駅まで送って、帰っていった。
 
 この時間、他にも話してくれた人はいたけど、かなり「ホッ」とラクになって助かった。
 思えば、いつものイベントとは違い、来てくれた人の顔と名前も一致しない、まるで一人一人、ほとんど話せない。

 僕はイベント終わって2週間ほどして、気づいたのだが
 「おそらく、このイベントは、僕自身が『友達』(一緒に走ってくれるような意気のあるやつ)を欲しくて、おそらくは潜在的に、続けてきたのだろう(そういう部分もある)」と。
 
 たぶん、彼女ら彼らたちのあの、ほんの一瞬の話しかけで、このインタビューシリーズをやろうと思ったのだ。
 実際に、来てくれた人を知りたいな、と。
 
 加藤さんからは「インタビューできるとうれしいな」と思ってて、「いいですよ」と来た時はうれしかった。
 僕の情報的には、メンヘル経験があって、脳性まひが少しあると、それくらいだった。(そう言っていたので)




 東東京に住んでいるのだが、春日のマックまで来てくれた。
 20歳。
 
 小学校高学年のころから、先生などに「いい子」として見られ、だんだんと学校に居づらくなってくる。
 中学の時にはほとんど不登校に。
 高校は通信制とサポート校に入った。
 「サポート校では、周りも学校に来れない子とかがいて気楽だった。高校では全部で10日くらいしか休まなかった。楽しかった」

 成績も良く、大学の推薦を取ることができた。
 国語、社会がとくに得意だった加藤さんは、授業で裁判所の傍聴へ行ったのがきっかけで法律を専攻。
 
 ところが、大学で人間関係に悩み、2ヶ月ほどで退学する。
 仲の良かった友達が、ブログでは自分の「悪口」を書いていたのを知って参ってしまったのだ。

 法律関係の勉強をしたい夢はあったが「40、50歳になってもできるし」と一時棚上げにしてハローワークへ行き、事務系の仕事についた。
 「サポート校とかはお金もかかったし、大学も入れてもらったこともあって、やめたからといっても、働こうと思って」

 精神科にも高校時代から通っていたというが、ひきこもりにはならず、行動する時には躊躇はしないという。
 
 その会社にしばらく勤め、ある時OD(オーバードーズ・薬の過剰服用)をトイレでする。
 自分から「何かこれ以上のことが起こるといけないから」と会社の保健室に自ら行き保健師さんにODを告げ、それが原因で解雇になってしまった。

 その後まだ別の会社で仕事についたが、今度は「躁状態」になり、自分から退社した。
 
 現在は、病院やカウンセリング、ピアノの練習や資格の勉強をしている、少し「お休みモード」の日々という。
 資格は「秘書」「ビジネスマナー」「ビジネス文書」…など各種検定で、事務系の復帰を考えてのことだ。
 無理はしないで、土日は勉強などもお休みする。

 そんな中、皇居マラソンに来てくれた。

 「運動は、泳げないし、走るのもすごい苦手。『5キロマラソンに行く』って行ったらみんな大反対した。彼氏にも『2キロも走れないだろ?』って」

 でも来てくれたんですね。

 「新しいことに挑戦してみたいし、自分の引き出しを多くしてみたいっていうのを、会社をやめて思ったんです。
 新しい世界を知って、色んな人と出会いたい、しゃべりたい。
 今までの自分にないものを入れたいなと。
 
 あと『走れなくてもいい、歩いてもいい』って趣旨に共感して、歩きだったら5キロいけるかも、自分のペースで、と思って」


 当日はどうでした?

 「オガワさんっていう助成の会社員の方で、話しやすかった。
 5キロって、未知の世界だったけど、案外少なくて、そんなに長くなかった。
 どんどん前に進んでいけて、しゃべってるのもすごい楽しかったので

 ワークショップもすごろくがあんなに盛り上がるとは思ってなかった。
 田村さんとかと同じテーブルで、彼が中心になって、みんなで連絡先交換したり、帰りとかにも、今度神保町でカレー食べよう、とか、山歩きして滝に打たれよう(笑)とか」


 おー楽しそうだなあ、僕も行きたい…。
 でも滝に打たれるのは、田村(やまゆり)君、お前だけな。

 「参加してよかった。気持ちがすごい高揚して、楽しかった。
 新しい繋がりを見つけられたりとか、自分の中で大事にしていきたい。
 来年もぜひ、行きたいです」

 これからは、どうしていきたいんですか?

 「資格をとって、ピアノもやって、新しい繋がりをたくさん見つけたい。
 今年は、社会復帰に向けての段取りの年です。
 面接の時にも『こういうことやってきました』って言えるように。

 大学やめて、ノンストップでやってきたので、今年は休みの年。
 でもこの先のために、実のある休みにしたいんです。

 ほしいものは『適当になれる気持ち』。
 彼氏とかすごい、いい意味で適当な人で、私はいろいろ気にして自分を責めてしまいがちだから、適当になれる気持ちでもっと日々過ごせるようになりたい」


 適当になれる気持ち、大事ですねー。
 僕も今回のイベントで「完璧」「思ったように」と求めすぎた部分があったので、もっとおおらかになりたいなとも思うのでした。
 ありがとうございました。
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2011.01.27 Thu l 参加者さんインタビュー l コメント (0) トラックバック (0) l top

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